犬は遊ぶときに、ぬいぐるみやおもちゃをかじって遊ぶことも多いはず。
ですが犬は人間に「これはかじっちゃダメだよ。」と何回も教えられないと、かじってはいけないものだと認識することができません。
さらに室内は安全だと油断しがちですが、家の中には様々なリスクも存在します。
犬がかじってはいけないものをかじってしまい家庭内事故につながる前に、あらかじめ犬にそれはかじってはいけないよと言うことを教えてあげましょう。
メグ
概要
かじってはいけないものを教える方法の全手順
手順1 かじってはいけないものにスプレーをかける
室内で犬を飼う時の基本ですが、噛まれたくないもの、または噛んではいけないものに犬がかじると苦い味のするスプレーをかけておきましょう。
かじられたくないものにかけるスプレーの定番商品はビターアップルです。
ビターと名前がついているように、苦い味がする液体です。
ビターアップルをかけるものは主に家具やスリッパ、テーブルの脚、自分の大切なものがしまってある周辺などにふりかけておくことでその部分をかじる事を抑制します。
簡単に言えば、このスプレーをふりかけておくことで犬が嫌がってかじらなくなるというスプレーです。
ただしビターアップルを使う際には注意点あり。
スプレーなので、ふりかけるとシミになってしまう部分があります。
ですので目立たない場所にスプレーをするか、あらかじめ少量のスプレーをテストとしてふりかけ、シミにならないかどうかをしっかりと確認してください。
メグ
シロ
だからビターアップルは俺には効かないぜ!
ハピ
このようにビターアップルの苦味が効かない犬もいますのでご注意ください。
ビターアップルが効かない犬については以下で解説しています。
手順2 いたずらを発見したら大きな音を出す
かじられたくない場所には、ビターアップルをふりかけておくとよいと先程説明しました。
ですが、ビターアップルをかけ忘れている場所や、そもそもビターアップルが効果が無い犬の場合は噛み癖をそう簡単に治すことができません。
そんな時には大きな音を出して犬の気をそらしてあげましょう。
例えば机をたたいたり手をたたいたりして大きな音を出すと犬の気がそれます。
それと同時に「噛むと大きな音が鳴る」と認識するようになるので、噛まない方向へと進んでいくのです。
言うことを聞くのが苦手な犬の場合は飼い主が責任をもって教えてあげる必要があります。そんな時に便利なのがしつけ用の首輪です。
大きな音を立ててもやめない場合は、しつけ用の首輪をして「それはいけないことだよ」と覚えさせることが必要となってきます。
詳細は後述します。
手順3 代わりにおもちゃを渡す
大きな音を立てて犬の気がそれて、噛むのをやめることができたら、噛んでいたものの替わりに噛んで良いおもちゃを与えてあげましょう。
かじることを止めておもちゃで遊ぶことができた時に、あなたが関心を示してあげなければ、再び犬が噛んではいけない方を選んで遊んでしまうかもしれません。
おもちゃで遊ぶことができた時に関心を示してあげることで、かじりたい気分になった時にはおもちゃを選ぶようになります。
犬が物を噛んでいる時は、ストレスが原因などという時もありますが、遊びたいときが大半です。
もしあなたが犬が噛んでも良いおもちゃを持っていないのであれば早急に用意してあげましょう。
かんでも良いおもちゃがあれば、犬は1人遊びをして楽しむことができます。
手順4 噛むのをやめることができたら褒めてあげる
物を噛んでいて、注意のために大きな音を出し、その替わりにおもちゃをあげて遊ぶことができたらしっかりと褒めてあげましょう。
噛むのをやめておもちゃで遊ぶことができたら褒めてあげることで、噛みたい時には率先しておもちゃで遊ぶようになりますし、大きな音を立てられたことで「そこは噛んではいけないんだ。」と認識することができます。
かじってはいけないことを教える3つの方法
家の外で飼っている犬であれば、大事なものを噛んでしまったり、かじってはいけないものを噛んでしまう危険性も少ないでしょう。
特に子犬の場合は好奇心が旺盛で目についたものはなんでもかんでしまいます。
特に室内で犬が噛んでしまって事故につながるものは吸い殻や薬などです。
これらにビターアップルをかけるわけにはいきませんので、犬の届かないところにしまっておくことが必要です。
もちろん、電気コードも危ないですがこれはビターアップルをかけることで犬がかじる事を抑制できます。
ハピ
ビターアップルが効かない犬もいるので注意してくれよな!
1.片付けられないものにはビターアップルを
薬や吸い殻などは人間が簡単に片付けることができますが、机の脚やタンスなどを片付けるわけにはいきません。
このような大きいものにはビターアップルをふりかけておきましょう。
2.天罰方式もあり
しつけを行う際に、天罰という方法があります。
天罰はその名の通り「悪いことをしたら天罰が下るようなしつけ」の事です。
犬は大きな音を怖がります。
たとえばペットボトルに釘や石ころ、何でもいいので、ペットボトルの中に入れるとガシャガシャ音がするものを用意します。
準備はたったのこれだけ。
噛みグセを天罰方式で直すのであれば、犬が柱をかじっている時に、石ころを入れたペットボトルを犬の側に投げます。
すると犬は、柱を噛むと大きな音が鳴ると頭の中で考えるようになり、次第に噛みグセが治っていくのです。
3.しつけ用首輪を使用する
ビターアップルは片付けられないものに使用するのがオススメですが、飼い主が犬のかじっている姿を目視した場合、噛みグセを首輪で直すことも可能です。
しつけ用首輪とは、犬が悪いことをしたら首輪に嫌な電流や振動が流れるというものです。
使用方法は、飼い主がリモコンのボタンを押すだけ。
噛みグセがひどくない場合は、犬が嫌がる警告音や振動でOK。
ただし噛み癖がひどい場合は、犬が嫌がる程度の微弱な電流のほうが効果は高いです。
これらはビターアップルと並行して使用すると、しつけの効果が上昇します。
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中途半端な注意は犬が遊びだと思ってしまう原因に
特に子犬の場合に多いですが、タンスをかじっていて注意した場合に、飼い主が可愛さ余って中途半端に叱ることによって犬も「飼い主が遊んでくれている。」と勘違いしてしまうことがあります。
それによって飼い主と犬の追いかけっこになったりしてしまい、子犬にとっては楽しい時間に変わってしまうかもしれません。
いたずらを発見した場合には、上記で説明したような手順で犬の気をそらし、おもちゃを与えてあげてください。
かじり癖の原因を考える
1.寂しいと感じている
「外出中に犬が靴を噛む原因」でも説明しましたが、留守が多い家庭の場合は寂しいと思ってかじるという行為をしていることもあります。
また、2匹目の犬を飼い始めたときも、後から来た犬に飼い主の注目が向いてしまうと寂しさを感じかじり癖が出てしまうことも。
この場合はビターアップルをかけて噛みグセを治すという方法をとるのではなく、「どのようにしたら犬の寂しいという気持ちを解消してあげられるか」を考えることを最優先にしてください。
2.室内犬だと安心し、放し飼いをしている
あなたが一人暮らしで、どうしても仕事で毎日家を空けなければならないという事情があれば、室内犬といえどケージの中に入れておく必要があります。
犬を飼ってしまっている以上、あなたのライフスタイルを変更するわけにはいきませんから、犬と共存していくために最善の方法をとりましょう。
3.好奇心旺盛
特に幼犬の時期は好奇心旺盛です。
目に入るもの全てが輝いて見えています。
そのため、片っ端から口に入れたくなってしまうのです。
もちろん好奇心旺盛なのは性格にも左右されます。
成犬になってもかじり癖が直らないのはその犬の個性かもしれません。
やんちゃで好奇心旺盛な性格は体を動かす事が大好きなので、運動してあげることでストレス発散が可能。
遊びたい欲求を解消してあげることで、噛みグセが嘘のように治ることもあります。
4.歯が生え変わっている途中
あなたも経験があるかもしれませんが、歯が生え変わる時ってムズムズしますよね。
私たちも歯が生え変わる時は痒くて我慢できず、むやみに手で歯をグラグラさせたり、歯茎を押してみたりした方も多いはず。
犬は人間のように手が無いので、柱やおもちゃなど固いものをかじり、かゆみや違和感を抑えようとしているのです。
これは生後4ヶ月~7ヶ月の間に起きやすいかじり癖。
歯の生え変わりが原因であれば、永久歯に生え変わるとすぐにかじり癖がおさまります。
5.運動不足
運動が大好きな犬をなかなか散歩に連れて行かなかったり、遊んであげなかったりすると物を噛んでストレスを発散します。
毎日欠かさず散歩に連れて行ってあげることが大事ですが、仕事の都合上、毎日連れて行くことができない飼い主さんもいるでしょう。
そんな時は上記で説明した通り、散歩の替わりをおもちゃで代用してみてください。
また、お休みの日にはドッグランに連れて行って思いっきり走らせてあげるのも良いですね。
6.食べかすが残っている
食卓の机や幼児用の机に食べ物のニオイがついていたり、ソースがこぼれて付着したままだと、その場所をかじります。
机の脚に美味しそうなニオイがついていると判断した犬は、机の脚の中においしい食べ物があると勘違いしてしまうため、噛んで食卓の机を削ってしまうのです。
これはビターアップルをかけておくことで防ぐことができますが、たまにビターアップルが効かない犬もいますので注意してください。
食べ物の残りカスには十分注意しましょう。
家のものをかじる犬に対してやるべきこと
- ビターアップルを用意する
- 噛んではいけないものにふりかけておく
- 噛むのをやめたら褒めてあげる
- おもちゃに興味が移行したら関心を持ってあげる
- ストレスを与えない
- 性格の問題
- 遊びと勘違いしてしまうため中途半端に注意しない
- ビターアップルが効かない犬もいるので注意
- 直らない場合はしつけ用の首輪の導入も検討
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