近所のおばちゃん
ザマスおばさん
その飼い方は絶対に犬同士が喧嘩しますよ!
多頭飼いはしっかりとした飼い方をしなければなりません。
多頭飼いはちゃんとした方法で飼うことによって飼い主や犬の両者が幸せになれます。
ですが、間違った方法で多頭飼いをしているとそれまで良好だった関係が一瞬にして崩れ去ることがあります。多頭飼育の際の注意点を解説します。
概要
多頭飼いを始める前に
シロ
メグ
ただ単に2匹目の犬を飼うってわけにはいかないんだね。
多頭飼いをするなら、今飼っている犬をきちんとしつけ直すことが必須です。
予想外の多頭飼いに発展するケースも
これは、予想外の多頭飼いをしたケース。
東日本大震災でご主人様を失った犬を引き取ったという気の優しい人も大勢いました。
気のやさしい人は「1匹ぐらい犬が増えても大丈夫だろう。」と思っていましたが、実際はそう簡単にうまくはいかなかったのです。
やはり皆さんも多頭飼いを始める際は、1頭くらい多くなっても大丈夫だろう……と考える飼主がほとんどではないでしょうか。
でも実はその安易な考えは間違っているのです。
通常と少し違う多頭飼いのルール
新しい犬がやってきたと同時に、これまでおとなしかった犬が一変して言うことを聞かなくなるとか、ご主人様に吠えるように変化することがあります。
犬のわがままな要求に対する飼い主の鉄則として、受け流すのが常識ですが、多頭飼いをする場合には少し違います。
急に吠えるようになった。なぜ?
後から犬がやってきて、元からいた犬が急に吠えるようになったということはよくあることです。
急に吠えるようになるのは、序列の乱れです。
もともといた犬が「吠えるようになった」と言うのは、飼い主が後から来た犬を公平に扱おうしているからです。
もともといた犬はさらに吠えたり問題行動は激化するため、気を付ける必要があります。
犬は集団で生活してきた生き物ですが、集団生活をしていたといっても、犬の社会は完全な縦社会です。
飼い主が社長だとしたら、先にいた犬が先輩。
後から来た犬は後輩となります。
社長が先輩と後輩をいきなり平等に扱ってしまうとやはり先輩は良い顔しませんよね。
シロ
ハピ
多頭飼いのコツは先住者を優先的に!
多頭飼いを可能にするためのコツは、もともと飼っていた犬を立ててあげることが大事です。
- エサをあげるときも先輩が先。
- 可愛がるときも先。
- 遊びや散歩に行くときも必ず先にします。
そのようにすれば先輩の犬は面子を保つことができるため、2頭目を飼い始めて問題行動を起こしていたとしても、以前と同じ良い子の状態に戻るはずです。
2頭目の子犬が可愛い!先輩犬に対する接し方
見るからに愛くるしくてかわいい子犬を2頭目として飼い始めた際、必ずといっていいほど先輩の犬に対する扱いがいい加減になるので、ご注意ください。
ここでもやはり先住犬を立てていかないと、どんどん先住犬の問題行動も悪化していってしまいます。
後から来た犬がかわいいのはわかりますが、犬を飼っている飼い主の責任して、最低限の犬の社会のルールを守ってあげなければなりません。
2匹目がかわいくて、ひいきしてしまう気持ちをぐっとこらえて、必ず先住犬を立ててあげるようにしてくださいね。
メグ
多頭飼いは飼い主の臨機応変な判断力も必要
先程、犬はガチガチの縦社会が普通だと説明しましたが、場合によっては必ずしもそうではない時もあります。
先程説明したことに当てはめると、チワワを飼っていた所にゴールデン・レトリバーが来た場合でも、たとえ体が大きいからといっても、やはり、あとからやってきたゴールデン・レトリバーが配下となります。
ですが、犬にも性格がありますので、弱気な先輩が負けてしまうこともあります。よって後から来た後輩が上の方となることもありますので、マウンティングなどの状態を見て飼い主が適切な判断を下してください。
たとえ先にいた犬が負けてしまい、後輩犬の配下についたとしてもそれはそれで良いのです。
犬がしっかりと負けを認めているのですから、そこに気を遣う必要はなく、遠慮なく後輩の犬を立ててあげてください。
逆にそこで先輩だからといって、負けた犬を立ててしまうと、今度は後輩の犬に問題行動が起きてしまいます。
ハピ
シロ
後輩の強さによって、後輩が先輩よりも上に立つことだってあるので、飼い主が格付を判断してください。
メグ
シロ
縦社会で考えなければなりませんから。
何度も言いますが犬は縦社会を重んじています。
上下がはっきりしていますので、飼い主が適切な判断を下してあげてくださいね。
人間の価値感で犬を飼育するのは、犬の価値観を乱す原因となってしまいます。
メグ
シロ
では私から食べますから。
異論はありませんねハピ君。
ハピ
メグ
シロ
メグちゃん、ごちそうさまでした。
ハピ君、とりあえず肩を揉んでください。
30分ね。
あとおやつに焼きそばパンを買ってきてくださいね。
ハピ
は、はい。仰せの通りに。
(メッチャ先輩風吹かせてくるやん…。
焼きそばパンってパシリが買ってくる代表的なやつ…。)
メグ
これは多少大げさに書きましたが、犬には犬の社会があります。
人間の口出しは無用です。
多頭飼いの相性について
相性は実際に一緒に飼ってみないと分りませんが、その中でも相性が良い確率が高いのは同じ犬種です。
テリアなどの種類は多頭飼いを嫌うので多頭飼いとなると向いていませんが、飼っている犬の個性次第ではテリアでも多頭飼いが可能なケースがあります。
相性は体力も関係する
犬が毎日必要としている散歩量と、飼い主の体力を比較したときに、運動が苦手な飼い主であれば犬は十分な散歩をすることができませんよね。
このようにただ単に犬種だけで判断するのではなく、多頭飼いをするということは、それくらいシビアに考えなければいけません。
人間からすれば犬は全部一緒だと思いがちですが、犬からすれば「人それぞれ」ならぬ、「犬それぞれ」なのです。
多頭飼いを行ない易い犬種
それは、ゴールデンレトリバーやダックスフント。
それとは逆にヨークシャーテリアまたはシュナウザー等のような犬種は対抗意識が強いため、多頭飼いを行なうとトラブルや無駄吠えに悩まされる場合もあります。
多頭飼いは歳の差も考慮すべき
歳が離れすぎる場合、このような問題が起きることがあります。
例えば、幼犬と年寄り犬を同時に飼う場合、飼育に労力がかかる時期が重なるので、飼い主の負担も2倍増になります。
一般的には5歳程度離れているのが好ましいとされています。
先に飼っていたのが猫だった場合
先に猫を飼っていて、後から犬を飼い始める場合について説明します。
これが多頭飼いになるかならないかという判断で言えば、多頭飼いになります。
つまり、後から来た犬に対して猫も先輩だと思っているということです。
ですので、後から来た犬ばかりかわいがってしまうと猫も嫉妬してしまいます。
後から犬を飼う場合は、前からいた猫もより一層かわいがってあげることを意識してください。
2頭目の犬を先住犬と対面させる時の注意点6つ
何度も言いますが、2頭目の犬が来ると、先に住んでいた犬は嫉妬します。
ですので、2頭目の犬を飼い始めた時には、少し注意が必要です。
その代表的な注意は以下の6つです。
- 前から住んでいる犬を今までよりも可愛がる
- 食事は別々に与える
- 先住犬が食事をしているところに2頭目を近づけない
- 初対面の時は飼い主が子犬を抱いて対面させる
- 先住犬の興奮が落ち着いたら子犬も床におき様子を見る
- 猫と対面させる。時には子犬をケージに入れて会わせる
2匹目の犬を先住犬と対面させる時には、上記の項目に注意してくださいね。
初めの印象が肝心なのは犬も人間も同じです。飼い主がしっかりと間に入ってあげてください。
簡単に見えて実は奥が深い多頭飼い
多頭飼いと一言でいえば簡単なように思えますが、実はこんなに奥が深くて難しいものなのです。
そして、今回は触れませんでいたが、多頭飼いをしていて万が一飼い主が突然交通事故にあってしまったら…。
大変ですよね。
そして、オスメスの多頭飼いをしていたら勝手に繁殖し、多頭飼育崩壊しかねません。
安易に「犬は多い方が楽しい!」なんて考えて多頭飼いをせずにしっかりと考えて犬を飼育していってくださいね。
あくまでも一番偉いのは飼い主
いくら先住犬の方が偉いといっても、あくまでも一番偉いのは飼い主です。
犬に主導権を握られないようにしっかりと飼育していかなければなりません。
メグ
シロ
安易に多頭飼いをするのではなく、しっかりと考えて多頭飼いをするべきです。
ハピ
メグ
犬に格下に見られないようにするにはこちらの記事を参照してください。
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