犬ってかわいいけれどなかなかいうことを聞いてくれませんよね。
そこで今回は上手なしつけの伝え方4か条をお伝えしていきます。
犬がいうことを聞かない方は必見。これを読めばなぜ犬がいうことを聞いてくれないのかはっきりわかります。
概要
犬は人間の言葉を認識できない
ハピ
メグ
ハピ
もー。なんでいうこと聞いてくれないのかなー。
メグ
無駄吠えの多い犬に対して
- 「やかましい」
- 「ジッとしろ」
- 「うるさい」
なんていうように怒鳴る飼い主が見受けられます。
ところが、イヌは人間の言葉を認識しないため、言うことは聞きません。
シロ
イヌの理解力は人の3歳児並み
イヌの理解力は人の3歳児同様という見解が存在します。
もちろん言葉を感じ取ることも可能で、20~30前後の言いつけを把握することができるとされています。
しかしながら、ここでいう理解と私たちの理解とでは若干の違いがあります。
あくまで「理解」ではなく「感じ取る」です。
なぜお手はできるのか
例えて言えば「お手」というコマンド。
我々はこの命令を、イヌの前脚を「手」と言い換え、それを上の方へ上げることを「お手」と言うという内容だと思っています。
ですが犬はそこまで、言葉の意図を認識していません。
ただ単純に 「『お手』と言われたら前脚を上げる。」
このようにすれば褒めてもらえたり、美味いモノをゲットできる」と覚え込んでいる以外のなにものでもありません。
イヌの気持ちや行動を知るうえでさらに忘れてはならないのが、イヌは人の言葉を解釈すらできてないということ。
「お手」という言葉の中身ではなく、アクセントで言葉を覚え、その上「ご主人様が手を出したら前脚を上にあげる」という連想記憶の補助も拝借しています。
簡単に言うと、イヌからしたら「お手」という言葉は、指示を送る手旗信号同様ということです。
メグ
イヌの前で手を伸ばして同じアクセントで言えば「みみ!」でも前脚を上げます。
シロ
それとは逆に「みみ」でお手を教えてしまったら、いくら「お手」と言ってもアクセントが異なるとイヌには指示が伝わりません。
へー、そうなんだ!何回いってもいうことを聞いてくれなかったのは私たち飼い主が文章で伝えてたからなんだ。
犬は人間の言葉を理解して動くんじゃなくて、動きやアクセントで覚えて言うことを聞いてくれるんだね!
メグ
犬に方言は伝わらない?
シロ
先ほど犬は言葉の内容ではなくアクセントでコマンドを覚えるといいました。
たとえば、大阪でしつけられたイヌは関西弁の指示しか耳にしたことがありません。
なので都内に移動して、例えば近所の人に標準語で「お手」といわれたとしても、どのようにしたらいいのかはっきりわからないということが起きてしまうということです。
メグ
シロ
盲導犬がわざわざ英語でしつけられる理由は?
余談ですが盲導犬は英語でトレーニングを受けていますが、これは英単語であるほどイヌが分かりやすいからです。
簡単に説明致しますとイヌの行動を止めるケースだと、日本語には
- 「止まれ」
- 「やめろ」
- 「お終い」
など何種類かの表現法がありますが英語だと「ストップ」の一語で事足りるからです。
それに加えて、英単語ならば関西弁と標準語など、地方によるアクセントの差異もないので、イヌが困惑することがないという理由からです。
成犬を引き取ってきた飼い主に多い悩みなのですが、これに関しては犬に原因があるのではなく、新しい飼い主のアクセントに原因があるのです。
新しい飼い主の言葉の微妙なイントネーションの違いが俺たち犬からしたら迷っちまうからな!
あくまで俺たちが覚えられるのは言葉の内容ではなく言葉の発音だからな!
ハピ
しつけに重要な「コマンド」
イヌに命令するときの言葉を「コマンド」と呼びます。
コマンドをいい加減に決定してしまうと、イヌがパニック状態になることになります。コマンドは可能な限り短く聞き取りやすい言葉がおすすめ。
芸としつけは違う
このようなことをいう人もいるでしょう。
たしかに前脚で歩かせたり、自転車をこがせるなどというのはやりすぎの可能性があります。
芸は、やりすぎると少々かわいそうかもしれませんが、しつけは必ずやっておかなければなりません。
しつけと芸は異なるものですから。
ハピ
シロ
犬のしつけを本格的に始める前の4つの心構え
メグ
1.しつけは家族全員参加
犬を本格的に躾ける際には、家族全員でしつけに参加しましょう。
メグ
シロ
しつけをするのが主にお父さんであった場合、しつけをしていないお姉さんや弟さんなどの言うことを犬が聞かなくなってしまうから。
つまりしつけに参加していない家族に対して、自分の方が上の立場だと思い込むようになってしまうのです。
ハピ
しつけをするに当たって一番大事な事は家族が犬に対して絶対的なリーダーシップをとることから始まります。
あなたの家族に子供がいる場合にも、もちろんしつけに参加してもらいます。
子供だからといって、犬になめられないように堂々と強い態度で犬に対して接してください。
子供であってもリーダーシップをとることで十分にしつけに参加することができます。
2.十分に褒めてあげる
犬という生き物は飼い主に褒められることが何より嬉しいことです。
他の動物を見渡して、犬ほど褒められる事が好きな動物は他にいないと言っても過言ではないぐらい。
あなたが指示したしつけに対して、愛犬が言う事を聞いた時には頭を撫でながらヨシヨシなどと声を出して褒めてあげましょう。
しっかりと声を出して褒めてあげることで、愛犬にその気持ちが必ず伝わりますので。
犬は撫でてもらうのも好きですが飼い主の声で褒められるのも大好きなのです。
3.しつけは大きな声を出さない
しつけをする際にあまりに言う事を聞かない犬だと、大きな声を出して怒鳴りたくこともあるでしょう。
シロ
しかし、あなたが思っている以上に犬の聴力はすごいものです。
大声を出して犬も注意してしまうと犬が興奮してしまったり、怯えてしまったりします。
ハピ
大きな声は犬にとって雑音でしかありません。しつけをする際は、なるべく普段と同じような声量でトレーニングしてあげることを心がけてあげてくださいね。
4.トレーニング好きにさせる
犬をトレーニング好きにさせておくことで、積極的にしつけに取り組んでくれる犬になります。
これは子犬の頃からトレーニング好きに仕向けておくことが必要で、順調にいけば成犬の頃には落ち着いた犬になってくれます。
子犬の頃にトレーニング好きにさせておかなければ、将来やんちゃな成犬になってしまうかもしれません。
上手なしつけの伝え方4か条
①命令語をまとめる
イヌは、人間の言葉を理解して命令に従っているとわけではありません。
肝心なのはアクセントです。
ですから、命令語をまとめる必要があります。
簡単に説明すると、イヌを目の前に呼び寄せる時は「おいで」「来い」「カム」なんていうように命じますが、家の人がバラバラの言い回しで命じていたら、イヌはパニックになってしまいます。
メグ
シロ
英語だと、みんな同じような発音になるので、カムもおすすめです。
ハピ
どの言葉を使うかあらかじめ家族で相談して明確にしておくようにしましょう。
②お腹が空いている時にトレーニングする
イヌだって人間と同じ様で、お腹がいっぱいのときには動きたくないのです。
という訳で、トレーニングの前には空腹の状態にしておくこと。
いつもならトレーニングを好まないがるイヌも、餌なしにするとびっくりするほど勉強意欲が高まるものです。
③ご褒美を与える
命令に上手いこと従うことが出来れば、ご褒美(おやつ)をあげましょう。
このやり方なら、「命令を聞くとラッキーな出来事が起きる」という連想記憶がすり込まれます。
こうした場合も、空腹にしておけば、上手く出来たときに与えるご褒美のありがたみが増しますから、それだけ努力しようという気になります。
ただし毎回おやつをあげると、おやつ目的でしか行動しなくなるのでほどほどにしてください。
7割ぐらいでおやつを与える程度の方が犬に期待感を持たせてしつけをする事ができます。
④命令を繰り返さない
そっぽを向くからといって命令を繰り返していると、イヌは「たまに動けばいい」と思い込んでしまうものです。
命令は単発的にして、いずれにしてもそれに従わせることを意識しましょう。
まとめ
犬がいうことを聞かないのではなく、それを頭ごなしに叱ってしまう飼い主さんの微妙なズレによりいうことを聞けないということもあるのです。
まずはこう言ったところからワンちゃんの気持ちに近寄って行ってみてくださいね!
絶対に愛犬との距離が近づくはずです。
ハピ
メグ
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