前回のページでは「散歩の準備として子犬に首輪とリードに慣れさせる」ということを説明しました。
今回からは散歩初級編としてまずは犬に正しい散歩やマナーを教えてあげましょう。
この記事では初めての散歩や散歩のマナーについて解説しています。
概要
第一は歩くことが目標
犬によって外に慣れたといっても、いざ地面を歩こうとしても不安になってしまいなかなか歩き出すことができない犬もいます。
外の風景や大きな物音になれたと言っても、地面の感触をじかに感じるのは初めてだからです。
地面の感触だけではなく、初めて自分の足で地面に立ち、その目線から見上げる風景や感じるにおいも、子犬にとってはすべて初めての事です。
ですから、初めての散歩の時に子犬がうまく歩けなかったとしても絶対に叱らないでください。
このときに飼い主の心がけとしては「まずは第一歩を踏み出してもらう」くらいの目標で十分です。
そして徐々に地面を歩くことに慣れてもらいましょう。
犬が一歩でも歩くことができたら飼い主は声をかけてあげると良いですね。
- そうそう。
- いい感じ。
- 上手だね。
- いい子いい子。
このような掛け声をかけてあげると犬も不安な気持ちを拭い、楽しい気持ちで散歩に取り組むことができます。
そして犬が徐々に散歩に慣れてきたら、歩く距離や散歩の時間を長くしてどんどん散歩に慣れさせてあげましょう。
絶対に初めから長時間の散歩や長距離を歩かせることはさせないでくださいね。
散歩は辛いものだと記憶に刷り込まれてしまいます。
散歩に出る前に!必ず持っていくもの3つ
1.ビニール袋とティッシュ
犬のうんちはきちんと拾うようにしましょう。
犬のうんちを放置していってしまう飼い主もしばしば見受けられますが、家族のマナーとしてしっかりとうんちを処理しましょう。
初めの散歩は短い時間だからと決めつけていると、急に犬がうんちをしてしまい放置せざるを得ないことも考えられますのでご注意ください。
メグ
ハピ
メグ
ヤバい、手ぶらで来ちゃった!
しっかり準備しておけばよかった…。
シロ
2.ご褒美
ご褒美とは詳しく言うと、少し広い場所があれば投げて遊んでみたりするボールやフリスビー、飼い主の言うことを聞けた時にあげるお気に入りのおやつなどです。
3.水
犬も人間と同じで歩くと水分を補給しなければなりません。
いつでも休憩できるように水を持ち歩くようにしましょう。
では実際に上手な散歩を教えるための手順を解説します。
ハピ
公園に寄って水飲みたい…。
メグ
こんなこともあろうかと、水を用意してきたよ!
ハピ
犬が水を飲みたそうにしていたら道端よけて、手に水をためてあげると犬も飲みやすいですよ。
シロ
そのような事を避けるために水を持ち歩いたり準備は怠らないようにしましょう。
マナーを大切に!上手に散歩をするための3ステップ
手順1 犬がリードを引っ張ったら立ちどまる
犬が地面を歩くことに慣れてきたら、犬が楽しくなって率先して歩き始めてしまうかもしれません。
その時に、犬が飼い主のリードを引っ張ってまで先を歩こうとしたら、飼い主は何も言わずにその場で立ちどまってください。
立ちどまった時にリードの長さを変えてはいけません。
さらに、立ちどまっている間に大きな音や猫など犬が興奮してしまったり興味をひかれてしまうものがあったら、その場をササッと立ち去るか Uターンして引き返してください。
決して犬を自由に歩かせてはいけません。
主従関係が逆転してしまいます。
あくまでも散歩は飼い主が主体だということを教えてあげましょう。
散歩のみならず、犬と人間の主従関係は人間が上だと言うことを常に教える心構えでいましょうね。
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手順2 犬が上手に止まれたら褒めてあげる
先程は「犬が興奮して飼い主より先を歩こうとしたら、その場で何も言わず止まってください」と言いました。
そこで、上手に犬が立ちどまって手に持っているリードが緩んできたらその場で犬を褒めてあげましょう。
その場で止まったことを褒められると犬は「飼い主より先を歩いてはいけない」と言うことをスムーズに覚えることができます。
手順3 飼い主の横を上手に歩かせる
手順1では飼い主より先を歩いたら立ち止まり手順2では、上手に止まることができたらほめるといいましたが、手順3では「飼い主の横をしっかりと歩かせる」または「リードが緩んだ状態で歩かせる」ということを実践します。
決してリードが引っ張られるぐらいの速さで歩かせてはいけません。
そして、飼い主の横をしっかりと歩けているようであれば犬を褒めてあげましょう。
その際に犬を興奮させないような話かけ方をしてください。
例えば、横を歩くことができたからと言ってテンション高めで褒めると、犬も興奮して再び飼い主の先を歩こうとしてしまうかもしれませんので、犬を興奮させないように褒めることが大切です。
犬がリードを引っ張って歩いてしまう時の注意点を詳しく
手順1でも解説しましたが、犬がリードを引っ張ってしまうぐらい先に歩いてしまうときは立ちどまってください。
- リードを長さを変えてはいけない
- 飼い主がリードを引っ張り返さない
この2点はやらないようにしてください。
リードの長さを変えてしまうと、犬がリードの距離感を掴むことができません。
飼い主がリードを引っ張り返すと、けがや信頼関係崩壊の元です。
リードを引っ張って歩いていた犬に対して、飼い主が立ちどまった際に犬がしっかりと立ち止まれた時はやさしい言葉をかけてあげてください。
そして、毎回ではありませんが、立ちどまれた時のご褒美として時々おやつをあげたりします。
ご褒美をあげることで、立ちどまると、飼い主に喜んでもらえると言うことを犬が認識するようになるのです。
メグ
シロ
おやつをご褒美に使いますが、毎回あげることはやめましょう。
毎回あげてはいけない理由は、おやつ目的で立ちどまることを覚えてしまうため。
そして、時々おやつをあげることで、期待感を持たせてしつけをする事ができるからです。
メグ
ハピ
(メグちゃんの言うこと聞いたから今日はおやつもらえるかな。ドキドキ。)
メグ
ハピ
シロ
ずっと飼い主の横を歩かせなければいけないの?
結論から言えば「散歩中は必ずピタリと飼い主の隣を歩かさなければならないというわけではありません」
- あとへ
- ついて
などのコマンドは非常に大切なのですが、四六時中コマンドで散歩をするのは犬にとって非常に疲れるものです。
飼い主の横を歩くが窮屈そうにしている場合は、リードが緩んでいるだけでもOKです。
やってはいけないのは、リードがピンと張るぐらいに先に走ろうとする行為ですので、リードが緩んでいるくらいの速さであれば飼い主に合わせている証拠ですので、必ずしもピタリと横を歩かさなければならないというわけではありません。
これらの行動は飼い主のGOサインが出るまでやってはいけません。
勝手にやるようになってしまうと、犬がリーダーだと思い込んでしまうことにつながりますし、相手にも迷惑をかけてしまうことがあるからです。
ちなみに!
シロ
メグ
シロ
ヒールというコマンドを覚えておくと、他人に迷惑をかけずに済むようになるので覚えておきたいコマンドです。
ヒールについて⇒次回更新
散歩に慣れてきたら応用を利かせてみよう!
徐々に散歩に慣れてきたら、次回からは違うコースを歩いてみることをしてみても良いかもしれません。
いくつかの散歩コースを決めておき、様々なバリエーションを用意しておくと犬も退屈せずに済みます。
道順を覚えてしまうと犬も慣れてしまいます。
以前はあれだけ怖がっていた散歩も恐怖心がなくなり自由を覚え、あなたの言うことをきかなくなってしまうこともあります。
ハピ
いつも違うところに走っていっちゃうじゃないですか。(笑)
シロ
そして、犬が散歩に慣れて楽しめるようになってきたら、寄り道を楽しむということもしましょう。
様々な様々な散歩コースのバリエーションを用意して、いろいろなおもちゃを準備し、公園で休憩をしてみたり、散歩コースから少し外れて冒険してみたりと、いろいろと寄り道を楽しんで散歩しましょう。
飼い主も楽しむことが犬にとっても幸せです。
犬が楽しんでいるが、飼い主の幸せでもあります。
絶対に義務的な散歩しないように心がけてくださいね。
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