犬のコマンドの代表格であるおすわり。
おすわりはお手と並んで、初めに覚えさせるべきコマンドです。
おすわりができる犬は様々な画面でマナーを守ることに役に立ちます。
ですがいくら重要なコマンドだからといって初めから、おすわりを無理矢理教えるのはやめてください。
メグ
ハピ
ムリヤリ覚えさせようとすると、おすわりを覚えることができないのは当然。
たとえおすわりを覚えたとしても、嫌々おすわりをしているので、飼い主に反抗的な態度をとることだってあるのです。
ですから、犬が座りたくなるようなるようなおすわりを教え方をしていかなければなりません。
メグ
おすわりで比較的簡単に覚えさせることができると思うけど、正しい教え方って少し曖昧だよね。
それこそ、初めはノリと勢いでムリヤリ教えちゃう人もいるだろうし。
シロ
概要
おすわりの一連の流れをおさえておく
1.初めは自然な形から
犬は普段の生活で何気なくおすわりの姿勢をとります。
自然に座る行為を意図的にさせるものがおすわりと言うコマンド。
おすわりのコマンドを1番初めに教えるときには、犬が何気なく座ったときに教えるのがポイントです。
その方法としては、犬が何気なくおすわりをした瞬間に褒めてあげましょう。
初めから手取り足取り教えるのではなく、このように自然な形で教えることがベストなのです。
今まさに座った瞬間に声をかけてあげましょう。
シロ
褒め方としては
- おすわりができているね。
- いい子だね。
という具合で大丈夫です。
このようにおすわりの姿勢をすると、自分にとって良いこと(飼い主に褒められる事)があると言うことを教えてあげましょう。
そうするとおすわりの姿勢をとると、何か良いことが起きるんだと体に刷り込まれていきます。
もちろんおすわりの姿勢をしている時には「おすわり」という単語を発しましょう。
メグ
シロ
ハピ
座ってたらなんかオスワリという単語が聞こえる。
そして褒められた。
また座っていたらオスワリという単語が聞こえて褒められた。
あっ!
オスワリって座ることなんだ!
このように徐々に「おすわりと座る行動」が紐ついていくのです。
2.おやつを与えながら
ステップ1で犬におすわりと言う形(型)を覚えさせたら、今度はこちらの号令(コマンド)でおすわりをさせるようにしつけていきます。
犬の集中力は長くは続きません。
少しでも犬の気を引くためにおやつを使用します。
おやつを与えながらコツコツとおすわりを教えていくと、犬に刷り込まれたおすわりの形とコマンドが徐々に犬の中で一致してきます。
「おすわりと言われたら座るんだな」と理解してくれるようになるのです。
step1 拳におやつを握りこむ
握りこぶしの中に犬用のおやつを入れてください。
またはフードでもokです。
おやつを握ったら、その拳を犬の鼻の前まで持っていきます。
ほとんどの犬は「拳の中に何かが入っている」と気づき、拳に注意を引きつけることができます。
ごく少数ですが、拳の中に入っているおやつに気づかず、興味を持たない犬もいます。
その際は、拳を少し開けておやつが中にあることを認識させ注意を引きつけてください。
step2 おすわりができる姿勢に誘導する
犬の鼻先に持っていった拳を、犬の後頭部のほうに動かして下さい。
あなたの拳が犬の頭の上を通過する際に、犬の頭は空を見上げる形になります。
そうすると自然にお尻は落ち、犬はおすわりの状態になるのです。
「おすわりを覚えさせる基本は自然な形で」と先ほど説明しましたよね。
握りこぶしを犬の頭上に通すことで、飼い主が強制的におすわりをさせようとしなくても良いですよね。
step3 座った状態になった瞬間褒める
拳を後頭部のほうに動かして犬が座った状態になる瞬間にすかさず、
- いい子だね
- そうそう
などと褒めてあげましょう。
ポイントは座った瞬間に声をかけることです。
座った状態で褒められることによって、犬はその姿勢を覚えます。
犬は褒められたことに関してはずっと覚えているからです。
そして、しっかりと座ることができたら拳の中に入れているおやつをあげましょう。
おやつをあげるときは座った状態でご褒美をあげるようにしてください。
そうすることでおすわりを犬の体に刷り込ませることができます。
3.流れを覚えさせる。
犬の中で「おすわり=座る」と言うことが認識できるようになったら、一連の流れを覚えさせましょう。
- おすわりのコマンド
- おやつで誘導
- おすわりができる
- 褒めながらご褒美をあげる
この一連の流れを犬に覚えさせていくのです。
スムーズにおすわりを実行できるようになったら、おやつと拳で誘導するのはやめてみましょう。
おすわりのコマンドだけで座れるようになったら、もう完璧です!
犬がどうしてもおすわりを覚えない…。
犬にも個性がありますから、なかなかおすわりを覚えることができない犬もいます。
メグ
うーん、なかなかおすわりを覚えてくれないなぁ…。
こんな時はどうしたらいいんだろう?
シロ
犬も拳を見上げていくと、どこかで体勢を変えようとします。
その時がお尻を押すタイミングです。
またある犬は、拳を後ろに動かしている途中におすわりができずに後ろに下がってしまうかもしれません。
後ろに動いてしまうのを防ぐには、壁がある所でおすわりを教えると、後ろに下がるのを防ぐことができます。
おすわりを覚えさせるためにやってはいけないこと
おすわりは正しい紐付け(関連付け)を
おすわりのコマンドを出したときに、やってはいけない事はすでに座っている状態で、褒めたりおやつをあげたりすることです。
例えば、犬がおすわりを覚えたとします。
覚えた後、立ち上がったときに褒めたりおやつをあげたりしてしまうと、立つことご褒美が紐付いてしまい、おすわりをちゃんと覚えることができないのです。
おすわりを覚えさせるには、
- 座る事
- 褒められる事
- ご褒美
この3点を紐付けさせなければならないのです。
メグ
シロ
そうですね。
人間からすればおすわりは座ると分りますが、犬はおすわりが座る事だと分りません。
実際、犬からすればおすわりのコマンドは、座ることと紐づいてさえいればどんな言葉だって良いんです。
ハピ
メグ
紐づけって大事なんだね。
だから立ったときにご褒美をあげてしまうと、立つことがおすわりだと認識しちゃうんだ。
おやつで誘導する拳の位置は適切に
拳の中におやつを入れておすわりを誘導する際に、拳の位置が高すぎてもいけません。
高すぎると、犬の視界から外れてしまい興味を持たなくなってしまいます。
拳で誘導する際は犬の顔から離れすぎないようにしましょう。
おすわりは必ず正しい教え方で
メグ
そうですね。
シロ
ハピ
おすわりは比較的簡単で基礎となるコマンド。
だからといって、あせらず根気よく愛犬におすわりを覚えさせてあげてくださいね!
ハピ
さあ、おすわりができるようになったら、次は伏せだ!
おすわり⇒伏せという流れで覚えさせていこう!
次のページでは伏せの正しい教え方について解説しているぜ!
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