ハピ
おい、シロ。
お前ヒールってできるか?
シロ
あなたのそばにぴったりとくっついて歩くヒールというコマンド。
「別名:つけ」とも言います。
ヒールの使用頻度はそれほど多くありませんが、愛犬がヒールのコマンドを覚えていると様々な場面で活用することができます。
この記事では正しいヒールの教え方を解説しています。
概要
ヒールが活躍する場面とは
メグ
シロ
例えば散歩中
散歩中に人とすれ違う時にヒールを使用すると、便利なんです。
基本的に犬と飼い主は横並びになって散歩します。
広い歩道で歩行者とすれ違う場合は、リードを引っ張って自分の近くにいるを寄せることで歩行者とすれ違うことができます。
ですが細い路地はどうでしょうか?
飼い主の横にピタリと犬がくっつく位、犬の体を引き寄せなければ、安全に歩行者とすれ違うことができません。
あなたとすれ違う歩行者が、犬好きであればヒールができなくてもさほど問題ではないでしょう。
ですが世の中には犬が苦手な方も存在します。
シロ
ここで問題です。
狭い路地でヒールをしていないと、どのような可能性が考えられるでしょうか?
メグ
わかった!
歩行者が視界に入ってしまったら、犬は歩行者に向かっていこうとする可能性がある!
シロ
正解。
たとえ飼い主が歩行者とすれ違う時にリードを短くしても、犬が今にもとびかかりそうな雰囲気を醸し出していると、歩行者は不安でいっぱいなんです。
ハピ
せまい路地で犬が嫌いな歩行者とすれ違うときに、自分の横にピタリと犬を寄せておかないと、歩行者は気分を害してしまいます。
そのためにもヒールは必要。
たとえ使用頻度が低くてもです。
狭い路地でピタリと犬の自分の側に寄せておくことは、飼い主としてのモラルを保つことにつながるんです。
そのためにいざと言うとき他人に迷惑をかけないように、絶対にヒールを覚えておく必要があるのです。
ヒールを練習する前準備2点
1.フードを用意
ヒールを覚えさせる際にはドッグフードやおやつを用意しておきましょう。
メグ
シロ
ヒールは自分のそばに引き寄せて覚えさせなければなりません。
おやつを使用して犬を体のそばに引き寄せるためです。
ハピ
2.屋外で練習する場合はリードを用意
室内でヒールを練習するのであればリードはいりませんが、屋外で練習する際は必ずリードを用意しておきましょう。
屋外でリードを使うべき理由は2点。
- 放し飼いで練習するのはマナー違反
- リードがついていると犬はどれくらい自分から離れて歩いているかが分かる
リードがピンと張りすぎないように注意してヒールの練習をしましょう。
それでは実際にヒールを覚えるための手順に入ります。
ヒールを覚えるためのステップ
1.犬を自分の真横に寄せ付ける
- まずリードを右手に持ちます。
- そして自分の左手側に犬を寄せるようにしてください。
- つまりリードを持つ手と、犬が居る場所は逆です。
- 左手はドッグフードやおやつを持ちましょう!
- ここまで準備できたら、左手に持っているおやつを犬の鼻の高さまでもっていきましょう。
- そして、自分の左足にピタリとくっつくように犬を誘導します。
シロ
ハピ
だから左手の位置を犬の顔のあたりに調整してくれ。
そのほうが集中しやすいぜ!
注意をひきつけなければならないので、犬側の手でリードを持たないようにしてください。
犬側の手でおやつを持つことで、あなたの体のそばにピタリとくっつく準備が整います。
2.少し歩いてみる
犬を左足にピタリとくっつけたまま少し歩いてみましょう。
飼い主と同じ距離を歩くことができたのであれば、左手に持っているご褒美を与えてください。
飼い主と同じだけ歩き、餌をもらうことで、「左足にくっついて飼い主と同じだけ歩くことが必要なんだ」と認識することができるからです。
3.おやつの回数を減らす
手順2がスムーズに行えるようになってきたら、おやつを使う回数を減らしてみましょう。
例えば、2回はおやつなしのヒール、そして3回目はおやつありのヒール。
というようにおやつを使う回数を徐々に減らしていきます。
最終的にはおやつなしでヒールができるようになったら完璧です。
トレーニングのポイントまとめ
- ご褒美を使って左足にぴったりと犬を引き寄せる
- 誘導する左手の位置は犬の顔の高さ
- おやつでの誘導を徐々に少なく
ヒールを出すタイミング
- 人混みの中
- 狭い路地
- 歩道のない場所
ヒールを使用する機会は少ないかもしれませんが、覚えておくと他人に迷惑をかけるリスクが少なくなり、さらに犬の飼い主全体のモラル向上にもつながります。
間違ったヒールのタイミング
ヒールを出してはいけないタイミングがあります。
それは散歩中に犬が飼い主よりも先を歩き、リードを引っ張っているとき。
犬がグイグイ引っ張って先に行こうとしているときにヒールで犬を呼び戻してしまうと、リードを引っ張っていくことがヒールだと勘違いしてしまうことがあります。
ですのでヒールを覚えさせるときは必ずリードが緩んだ状態で行うようにしてください。
難しいがいざとなったら役立つヒール
普段の散歩でヒールができていると非常にかっこ良いのですが、犬からすればヒールで散歩をすることは非常に退屈なもの。
犬が退屈しないためにもここぞと言う場面でのみ、ヒールを使うようにしてください。
普段の散歩でも、あなたの左足に寄ってきた時に褒めてあげることでヒールを飲み込みやすくなります。
上記で説明したのはあくまでも基本的なヒールの覚え方。
ヒールは普段の散歩から教えることができますので、あなたの愛犬にあったヒールの覚え方をいろいろ試してみてくださいね。
コメントを残す